「遊休地を持っているが、コロナ禍で引き合いも少ないので当面は駐車場にして税金費用ぐらいは賄おう」と考える人は少なくないはず。大きな規模の駐車場や精算機を設置する必要があるコインパーキングはともかく、小規模な月極め駐車場なら、立地が良ければ看板を立てて連絡先を書いておくだけでも申し込みがありますから、自分で運営することも可能です。集金も手渡しに限定せず、振り込みや自動引き落としを利用すれば、借主にとっても便利ですよね。
ただ、自分で運営業務をする際に気を付けなければならないのは、専門の運営業者に委託すれば業者がやってくれるような、駐車場設備の設置も自分で手配しなければならない点です。
月極めなら必要な設備はわずか
とは言え、精算機が必要なコインパーキングと比べ、月極め駐車場なら必要な設備はわずかです。必要最低限という意味ではラインを引くことと、連絡先や駐車場の名称、注意事項を記した看板を設置することぐらいでしょうか。
利用者の観点からはキレイに舗装してある方が望ましいのは確かですが、中には未舗装で砂利敷きの駐車場もありますから「必須」とまでは言えませんね(もっとも、同じ立地で舗装済みの駐車場と未舗装の駐車場が同価格で存在したら、普通は万一にも砂利で車が傷つくのを嫌い、前者を選ぶでしょうから、場合によっては料金を相場より下げなければならないかも知れません)。
ライン引きに関しては大分県内にも専門業者、力を入れている業者があります。ラインを引くのが商売になるのか、と疑問を感じるところもありますが、実際は駐車場と言っても、単に車の区画を示す線のほか、自転車の駐輪スペースや、駐車禁止の場所など、さまざまな注意事項を示す線があり、そうした多彩なライン引きに対応できることが付加価値になっているようです。また、駐車場のみならず道路上にもラインというのはたくさんあります。そうした業務の受託も収入源のようです。いろんなビジネスがあるものですね。インターネットで検索するだけでも、地場業者は出てきますから、こちらもハードルは高くないと言えそうです。