障がい福祉について考えてみた

理想の世界を実現させるために

どんな事情を抱えている人でも、自立して生活できるのが理想です。しかし哀しいことに、かなり難しいのが現状です。
障がい福祉の難しさについて、取り上げます。

交通について

まずは交通についてです。車椅子を利用している人にとって、駅の利用ほど難しいものはありません。都市部中心地にある駅ならばある程度設備は整っているものの、中心地を少し離れると大変です。
しかしバリアフリーに特化すると、それなりの費用はかかります。駅には余裕がありません。車椅子女性が無人駅利用の際に不便を強いられたと、ネットで訴えたことがありました。無人駅でも自由に利用したいという気持ちは、当然のことです。駅側も何とかしたいと思っていても、できない現実があります。都市部中心地の駅ならば利用者は何百万人単位になるので、バリアフリーは必須。設備利用者の数は万単位になるでしょう。しかし郊外の駅となると、利用者は限られてしまいます。1人だけのためにバリアフリーをすすめるだけの余裕は、交通会社にはないのです。

差別について

差別の問題も、無視はできません。なるべくなら避けて通りたい話題ではありますが、障がい福祉を考える上で欠かさない問題です。一昔前と比べると少なくはなっているものの、ゼロになった訳ではありません。
差別問題が顕著に出たのは、相模原の施設で起きた事件でしょう。少しでも犯人の心に「悪いことをした」という気持ちがあれば、まだ救いはあります。しかし実際は「悪いことをした」とは思っておらず、むしろ「良いことをした」と本気で思い込んでしまっているのです。大変恐ろしい考えですが、差別意識がゼロになっていないことをまざまざと突きつけられた気がします。

働くこと

障害を持つ人の中には、働いて賃金を稼ぎたいという方もいらっしゃいます。ただ一般企業で働くとなると、ハードルが高いのは否めません。そこで施設の利用です。
栃木にある障がい福祉施設では、企業と雇用契約を結び働くことができます。給料は少ないですが、良いファーストステップになるでしょう。