メモ。
小学生の頃から先生の話を聞きながらノートを取りなさいと言われた時から、大学生・社会人になった今まで、必要に迫られてメモを取り続けている人が多いのではないでしょうか。
多くの人が行なっているメモですが、その効果は人によってまちまちです。
メモを取ることによって、グンと成果が上がる人もいれば、ただなんとなくメモを取っているだけなので、全く意味をなさず、ほとんど成果が上がらない人もいます。
そこで今回は、『メモの魔力』という書籍を通じて、メモ魔と呼ばれている、著者の前田裕二さん(SHOWROOM代表)がどんなメモ術を使っているのかをご紹介します。
ぜひ最後までお読みください。
メモは第2の記憶装置
まず、そもそもなぜメモを取る必要があるのか?という点について解説します。
あなたは、1週間前の晩ごはんの献立を覚えていますか?
高級料理店に行った人や何か印象的な料理を食べた人は覚えているかもしれませんが、99%の人は覚えていないはずです。
そんなの当たり前でしょと思われるでしょう。
ではもう1問。
あなたは1週間前、誰と会ってどんな話をしましたか?
こちらもほとんどの人は忘れているはずです。
仕事上、大事な人に会ったのに、そこでの話の内容を忘れている。
授業で、ここ重要だよと言われたポイントの中身を忘れている。
これらは、非常に危険な事態です。
そこで、メモを取ることで、メモ帳を持ち歩けば忘れてしまった内容も思い出すことができます。
脳が第1の記憶装置であるならば、メモはいわば第2の記憶装置として非常に有効活用ができるのです。
抽象化こそにメモの醍醐味がある
では、どのようにメモを取ればいいのでしょうか。
まだメモの習慣がついていない人は、とりあえず聞いた内容、見た内容を片っ端からメモしていけば良いです。
それだけでもかなり変わります。
ただ、それよりワンランク上のメモを取りたい場合は、抽象化という技法を使いましょう。
社会人の方であれば聞いたことがあるかもしれませんが、この本を初めて読んだ時、学生だった僕からすると、あまり馴染みのない言葉でした。
抽象という言葉自体は聞いたことがありましたが、それが具体的に何を意味しているのかは、よくわかっていませんでした。
抽象化とは、個別具体的な事象に関して、そこに隠れている「本質」を見極める作業のことです。
例えば、「1ヶ月前に彼女と食べたカレーの味は覚えているけど、昨日の晩ごはんの中身は忘れた」という事象で考えましょう。
この事象に隠れている本質は、「人間は感情が動いた事象に対して、より鮮明な記憶をもつ性質がある」となります。
このように抽象化することで、全く面白くない英単語の暗記に、何か感情が動くような仕掛け(クイズなど)を作るなど、他の事象に応用させることができます。
これを転用と言います。
転用ができると、全く交わりそうにない事象同士を掛け合わせて全く新しいアイデアを生み出すことも可能になります。
ぜひ、メモを取るだけでなく、抽象化にも意識を向けてみてください。
まとめ
今回は、前田裕二さんのメモ術をご紹介しました。
ここに記載したのは、『メモの魔力』に書かれている内容のほんの一部です。
他には、自分を知ったり夢を叶えたりすることは、全てメモが大切であるという話など、非常に興味をそそる内容が書かれており、僕自身も読んでいてとても楽しく、また学びのある内容でした。
普段からなんとなく取っているメモを一段グレードアップし、周りから一目置かれる存在になりましょう。