仕事や人間関係について迷うことは、誰でもあると思います。
仕事に関しては、目標管理制度の導入による成果主義に対応せざる負えないため、ストレスが溜まります。
何のために仕事をしているのか?そんな思いを抱いていた時に本屋に立ち寄りました。
本書は正しい方向に導く「考え方」について書かれています。
本書は、仕事に関してもぶれない判断基準を学習できる羅針盤となります。
仕事の結果に影響する三つの要素(能力、熱意、考え方)
仕事で人並み以上の結果を出すための方程式があります。
この方程式は三つの要素の積で成り立っているのです。
「能力×熱意(努力)×考え方」です。
「能力」は得意不得意を含めた個人差があります。
「熱意(努力)」も「能力」と同じく個人差がありますが、自分の意志で決めることができます。
やる気や覇気のないひとは「0点」になってしまいますが、誰よりも情熱をもって努力すれば良い結果を導きだせます。
そして、最後に「考え方」という要素の積が掛かってくるのです。
「考え方」について
「考え方」は、その人の思想・哲学であり、生きる姿勢そのものと言ってもいいと思います。
この「考え方」が最も重要な要素で、方程式の結果、つまり仕事の結果を大きく左右するのです。
「能力」や「熱意」は個人差があるものの点数(0点から100点まで)があります。
これに対して、「考え方」には「悪い考え方」から「良い考え方」があるため、マイナスになってします場合があるからです。
仕事はもちろん、人生の結果を大きく左右する要素なのです。
たとえ「能力」が低くても、「良い考え方」のもとで「熱意(努力)」を重ねれば、素晴らしい結果を得ることができるのです。
「良い考え方」と「悪い考え方」
「考え方」次第で結果はプラスにもマイナスにもなるのです。
「良い考え方の」と「悪い考え方」の例を挙げておきましょう。
良い「考え方」の例
- 常に前向きで、肯定的、建設的
- 皆と一緒に仕事をしようと考える協調性を持っている
- まじめで、正直で、謙虚で、努力家である
- 利己的ではなく、感謝の心を持っている
- 善意に満ち、思いやりがあって優しい
悪い「考え方」の例
- 後ろ向きで、否定的、非協力的である
- 暗く、悪意に満ちて、意地が悪く、他人を陥れようとする
- 不真面目で、嘘つきで、放漫で、怠け者
- 利己的で強欲、不平不満が多い
- 自分の非を棚にあげて、人を恨み、人を妬む
「良い考え方」の習慣化
「考え方」には人生を180度変えるほどの効果があるのです。
「良い考え方」に基づいて行動すれば、仕事の結果はもちろん人生を好転させれるのです。
しかし、言葉で言うことは簡単でも、実際に行うのは難しかもしれませんね。
常に「良い考え方」が習慣となるよう意識して自問自答し続けることが重要だと思います。
まとめ
稲盛和夫著の本書「考え方」は人生哲学に満ちた、仕事にも役立つ本です。
仕事や人生で良い結果を出すための三つの要素(考え方・熱意・能力)が必要あります。
そのなかでも「熱意(努力)」や「考え方」は自分の意志で高めることができるのです。
特に重要なのは「考え方」です。
本書は重要な要素である「考え方」について具体的に詳しく解説しています。
「考え方」次第でプラスにもマイナスにもなるからです。
一読したあとは、「考え方」ひとつで人生が変わることに希望が湧いてくることでしょう。