食品委託製造の大成功例
コンビニにおいて最も売れる商品は、おにぎりだそうです。1店舗あたりの売上は、平均で300個。コーヒーやスイーツ等、新しい商品は次々と生まれています。しかし話題になった新商品であっても、おにぎりの牙城を崩すのは不可能。
コンビニのおにぎりを製造しているのは、コンビニと契約している食品委託製造を承っている、工場や会社になります。今後、食品に関するビジネスを扱うのなら、食品委託製造について考える必要が出てくるでしょう。
委託製造とは?
委託製造は何も食品だけではありません。アパレルや自動車業界にも広がっています。食品に関して言えばコンビニだけでなく、スーパーのプレイベートブランドも委託製造によるものです。
食品委託製造には、大きく分けて2種類あります。1つ目は委託製造側が、企画から製造を一手に引き受ける方法です。福島にある食品委託製造を承っている会社の場合、メーカーから話を聞いて企画を立ち上げます。企画にゴーサインが出たら、製造へと移ります。もう1つは、メーカー側から食品の内容と仕様が送られて製造する会社です。
委託製造のメリットは?
メーカー側が食品委託製造を利用するメリットは、設備投資や人材確保の必要がないことです。自社で企画製造となると、工場を建設して人材を確保しなければいけません。かなりの費用がかかり、大きな負担となります。
また手がかる食品によっては、高いスキルが求められる場合もあります。食品製造のスキルがある人を雇うのは、かなり難しいこと。食品委託製造を利用すれば、人材と設備の投資は実質ゼロに抑えられるのです。
デメリットも忘れずに
ただしデメリットも、忘れてはいけません。最大のデメリットは、自社にノウハウが残らないことでしょう。
食品製造の技術を外部に委託しているため、食品に関するスキルが育ちません。下手をすると委託した会社が自社よりも大きくなり、存在を脅かしかねなくなるのです。何もかも「おんぶにだっこ」ではなく、自社側もスキル向上に務めていきましょう。