近年世界の人口増加や科学技術の進歩により、世界中で地球温暖化や干ばつ、食料不足などの環境問題が起こっています。
日本でも気候変動や環境汚染の影響で、生き物の数が減少したり災害が起きているのが現状です。
その一方で、日本の多くの場所で環境問題を少しでも改善しようとさまざまな取り組みも行われています。
今回は兵庫県尼崎市のプラスチック容器を削減させるための取り組みについてご紹介します。
尼崎市が率先して行なっているプラスチック容器の削減活動について詳しく理解できるでしょう。
プラスチック容器がもたらす問題
私たちの周りにある便利なプラスチック容器は、生活のありとあらゆる場面で使われています。しかし使い勝手がいい反面、プラスチック容器を数多く生み出すことでたくさんの深刻な問題が起こっています。
プラスチック容器によって起こる問題は以下のようなものがあります。
・プラスチック容器が焼却される際に発生する温室効果ガスにより地球温暖化が加速する
・プラスチック容器の原料は有限な石油資源が使われているため、貴重な資源の枯渇を招いている
・大量のプラスチックが海に流れることで、海洋汚染を起こしている”
尼崎市のプラスチック削減活動
上記のような問題を解決するため、兵庫県尼崎市では「プラスチック容器削減に対する取り組み」が行われています。内容は、尼崎市の各地に無料給水スポットを設置しペットボトルの使用頻度を減らすという取り組みです。
給水スポットを増加させることでマイボトルを使用する人が増え、プラスチックごみの削減につながります。そのため、尼崎信用金庫やノーベル商店劇場などの民間施設にも設置されています。また「尼崎市オリジナルボトル」も発売されており、地域全体で取り組みが推進されています。
プラスチックを削減することのメリット
プラスチックを削減するメリットは3つです。
まず1つ目は、二酸化炭素の排出量削減です。二酸化炭素排出量の削減により、気候や生態系を守ることにつながるでしょう。
2つ目は公害の改善が期待できます。プラスチックは自然には分解されないため、ポイ捨てされることで水質汚染や土壌汚染の原因となります。これらの公害の改善は、脱プラスチック化によって貢献できるでしょう。
3つ目は人々の健康につながります。プラスチック容器は最終的に海へ流されることで、海に住む魚たちの体内に蓄積されるでしょう。その魚たちを私たちが食べることで健康への被害をもたらす可能性もあります。そこでプラスチックを削減することで自身の健康被害の軽減にもつながります。
このように、プラスチック容器を削減することでたくさんのメリットがあります。将来の世界は今の私たちが創っています。尼崎市のプラスチック容器削減に学び、私たちも環境にやさしい取り組みを行なっていく必要があるのではないでしょうか。